1位は日本、中国? 世界最速の高速鉄道ランキング・トップ8

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高速鉄道の開発競争が、世界でヒートアップしている。ひと昔前は日本の新幹線が高速列車の代名詞だったが、フランスのTGVが追い抜いて以降、技術輸出に力を入れる中国などの躍進も目覚ましい。しかし、最高速度を集計した最新のランキングでは、再び日本のあの技術がトップに返り咲いたようだ。世界の高速な鉄道ランキング・トップ8は以下のようになった。なお、最高時速は試験運転時も含めた記録上の最大値を掲載した。

◆8位 フレッチャロッサ1000(ETR400)
イタリア
最高時速394キロ

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フレッチャロッサ1000(Frecciarossa 1000、形式名ETR400)は、トレニタリアが運行するイタリアの最新世代高速列車だ。赤を基調にした流線形の車体で、高速ブランド「フレッチャロッサ」の看板としてトリノ、ミラノ、フィレンツェ、ローマ、ナポリなど主要都市を結ぶ高速線に投入されている。

8両編成の動力分散方式で、力強い加速とカーブでの安定走行、車内の静粛性を重視した設計である。

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営業運転の最高速度は線路設備や保安装置の制約から時速約300キロに抑えられているが、将来の高速化を見据えて試験走行が続けられてきた。夜間テストではイタリア国内の速度記録を塗り替え、2016年2月にトリノ・ミラノ間で最高時速393.8キロを達成している。

ボンバルディアとアンサルドブレダの共同開発で、EXECUTIVEからSTANDARDまでの4クラス、Wi-Fiや各席電源を備え、長距離移動の快適性でも評価される。

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Text by NewLuxe 編集部