ミシェル・モナハン、Netflix新シリーズで双子を熱演
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Netflixの新シリーズ『エコーズ(Echoes)』でヒロインをつとめるミシェル・モナハンは、通常の2倍働いていると言える。というのも今回、全7話のサスペンスドラマでミシェルが演じるのは、ジーナとレニという双子の姉妹なのだ。
ミシェルは「とても大変ですね。ご想像のとおり、強烈なプロジェクトでした。文字どおり二役をこなすわけで、私にとってまったくの新しい挑戦ですが、だからこそ是非やってみたいと思いました」と笑いながらインタビューに応えている。
8月19日に配信スタートした『エコーズ』のヒロイン、ジーナとレニは一卵性双生児。互いに通じ合う「第六感」や親密な絆を持つだけでなく、子供のころから毎年誕生日に「入れ替わり」を行い、その人生のすべてを共有している。つまり仕事や友達、(まったく疑うことのない)夫や子供までをシェアしているのだ。1人は「レニ」として、マット・ボマー演じる夫と娘とともにウェストバージニアで馬を育てながら暮らし、もう1人はロサンゼルスでセラピストの夫(ダニエル・スンジャータ)とあわただしい生活を送っている。
そんななか、レニが行方不明になる。ジーナが捜索のために帰郷することになり、2人の入れ替わり人生は途切れることに。物語は現代から彼女たちの子供時代や青春時代を行き来し、そもそも2人がなぜ入れ替わることになったのか、という謎も描かれる。
ミシェルは「双子が入れ替わることは珍しくないと知りました。子供のころは好奇心や遊びの一環、またトラブルを避けるため、という理由でしょう。入れ替わって、それを楽しんでいます。いたずらですね。それを大人になっても続けている双子を描いたストーリー(映画や小説)もあります。その場合、もっと邪悪で、誰かを思い通りに操るというやり方になっているかもしれませんが」と語る。撮影に先立って双子について研究し、「入れ替わり」が実際にあることを知ったという。
双子を演じた俳優は、彼女が初めてではない。記憶に残る作品を振り返ると、1961年に公開された映画『ペアレント・トラップ(Parent Trap)』では主演のヘイリー・ミルズが一卵性双生児の姉妹を、1963年放送のテレビシリーズ『パティ・デューク・ショー(The Patty Duke Show)』ではパティ・デュークが一卵性のいとこを演じている。これらの作品ではスプリットスクリーンを採用することで、両者が同時に画面に登場している。
1998年には、リンジー・ローハンが『ペアレント・トラップ』のリメイク版に出演し、その際は撮影技術とボディダブル(替え玉の役者)を駆使していた。
『エコーズ』ではモーションコントロールカメラが導入され、ミシェルは1日に何度もジーナとレニの切り替えを自ら行ったという。
ミシェルは「そのおかげで2人の女性を並ばせることができ、本当に2人がそこにいるような完璧な状態をお見せすることができます。本当に数時間、私は双子の片割れの役を、もう一方を演じる素晴らしい女優さんと一緒に演じる感じです。私がレニをやったら彼女はジーナを演じてくれて、私はそのキャラクターを演じ終えると1時間かけてヘアメイクと衣装をチェンジし、また撮影に戻って今度は反対側をやるのです。それを1日に2、3回繰り返すこともありました」と話している。
番組のクリエーター兼エグゼクティブ・プロデューサー、脚本家を務めるヴァネッサ・ゲイジーにとって、ミシェルの演技力や視覚効果部門の仕事を目の当たりにしたことは「スリリングだった」という。そして作品の出来栄えは、当初番組に対して抱いていた自身のビジョンに合致するそうだ。
ヴァネッサは「才能ある役者の仕事を見ることは、喜びです。しかもミシェル・モナハンが自分を半分に割って、2人の複雑な一卵性の女性を演じているわけですから、それを見られる喜びもおそらく2倍になるでしょう」と語る。全7話で2人の主役を演じることは「演技の挑戦」というだけでなく、「ドラマ制作のマラソン」でもある。彼女は情熱と寛大さ、勇気と優しさを持ってこの作品に取り組んだ。
ミシェルは2013年にリリースされた小説(カール・ハイアセン作)を元にしたApple TV+シリーズ『バッドモンキー(Bad Monkey)』にも出演し、マイアミでの撮影に参加している。ビル・ローレンスが制作・脚本を担当し、共演者はヴィンス・ヴォーン、ジョディ・ターナー=スミス、メレディス・ハグナーらだ。
ミシェルは「視聴者の反応が楽しみです。この番組を見ることは『本当の旅』のように感じました。自分の姿を1回見るのも大変なのに、2回も見るのは大変でした。でも、とても楽しかったです」と話している。
By ALICIA RANCILIO Associated Press
Translated by isshi via Conyac