世界の危険なダム10選 老朽化、不安定な地盤、侵入事件も
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◆3.アルメンドラダム(スペイン)

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アルメンドラダムは、サラマンカ県のトルメス川にある発電用ダムで、堤高202メートルのアーチ型としてスペイン最大級の規模を持つ。1963年に建設が始まり、1970年に完成した。貯水容量は約26億立方メートルとされる。
「危険性がある」と言われる背景には、アルメンドラダム単体の重大な欠陥というより、スペイン全体でダムの老朽化や維持管理投資の不足が課題になっている事情がある。気候変動で豪雨や渇水の振れ幅が増すなか、保守点検の遅れがリスクを高め得るという指摘も出ている。
◆4.錦屏第1ダム(中国)
錦屏第1ダムは、四川省の雅礱江(ヤーロン川)に建設されたダムで、高さ305メートルのアーチ式として世界最大級とされる。2005年に着工し、2013〜14年ごろに運転を本格化させた。貯水容量は約77億6000万立方メートルで、大規模な水力発電を支える。
一方で「危険性」が語られる点としては、周辺地域が地震活動の影響を受け得ること、巨大な貯水池の形成が地震を誘発する可能性(貯水池誘発地震)が指摘されてきたことが挙げられる。ブリタニカは、建設に伴う住民移転に加え、貯水池誘発地震との関連が取り沙汰されていると説明している。巨大ダムは、自然災害の想定が変化した場合の被害規模も大きくなりやすく、リスク評価と監視体制の重要性が常に問われる。
