世界の危険なダム10選 老朽化、不安定な地盤、侵入事件も
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◆5.カリバダム(ザンビア・ジンバブエ)

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カリバダムは、ザンベジ川にまたがる巨大なダムで、下流域の電力供給と水資源管理を支える一方、「危険性がある」とたびたび指摘されてきた。最大の懸念は、放流時に水が落下する地点(プランジプール)で長年侵食が進み、基礎部を傷めてダムの安定性を損ねる恐れがあるとされた点だ。
このため、プランジプールの補強・再整形と、放流設備(スピルウェーのゲート)改修を柱とする大規模な延命工事が進められている。欧州委員会も「決壊リスクの低減」を目的とした事業だと説明している。
◆6.イドゥッキダム(インド)

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イドゥッキダム(インド)は、ケーララ州イドゥッキ県のペリヤール川にある水力発電用ダムで、堤高約169メートルのアーチ式として知られる。1963年に建設が始まり、1976年に完成した。イドゥッキ・チェルソニ・クラマブの3ダムが一体となって貯水池を形成し、最大780メガワットの発電を担う。
「危険性」が語られる背景には、豪雨時の水位上昇と放流判断に加え、治安面の不安もある。2023年7月には若者が管理区域に侵入し、照明設備に南京錠を付けたり、チェルソニダムのゲート操作に関わるワイヤロープに液体をかけたりしたとされる侵入事件が起きた。こうした出来事は、巨大インフラのリスクが自然災害だけでなく、警備や運用の弱点からも生じ得ることを示している。
