◆ベスト6位：アラブ首長国連邦

　アラブ首長国連邦は海外生活の必須事項が2位と極めて高く、ビザ取得や官僚手続きのしやすさが突出している。生活の質と海外での仕事はいずれも5位で、キャリア機会の多さや「移住でキャリア展望が改善した」という実感が強い国だ。

定住のしやすさも13位と良好。ただし個人財政は34位と伸びず、可処分所得の不足感や賃金の公平性への不満が目立つ。手続きの楽さとキャリアの強さで上位に入ったが、家計面の評価がブレーキになっている。

◆ベスト5位：スペイン

　スペインは生活の質が世界1位となり、トップ10の中でも「暮らしの快適さ」で最も評価された。食文化の豊かさに加え、医療が手頃で利用しやすい点が強く支持されている。定住のしやすさも10位と上位で、生活費に満足している人も多く、個人財政は11位とトップ10まで惜しい位置につけた。

海外生活の必須事項は14位で、現金なしの支払いのしやすさなどは好評だが、官僚手続きの煩雑さは課題として残る。海外での仕事は37位で、キャリア機会や報酬の公平性に不満が出やすい。暮らしの魅力が際立つ一方、仕事面は弱いというバランスで5位となった。

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