◆ワースト8位：トルコ

　トルコは総合45位で、ワースト側の中でも海外での仕事が決定的に弱い。海外での仕事は52位で最下位となり、経済状況に不満を抱く人が57%（世界平均17%）、個人のキャリア機会への不満が33%（同22%）に達した。報酬面でも「公平に支払われていない」と感じる人が27%（同20%）。その影響もあって個人財政は36位と低迷し、財政状況に不満を持つ人が26%（同21%）だった。

海外生活の必須事項も36位で、ビザ取得自体は問題ないとする人が72%（同56%）と入り口は広いが、オンラインサービスへのアクセスに不満という人が14%と、生活基盤のデジタル面でつまずきやすい。生活の質は30位、定住のしやすさは22位と相対的に良いだけに、仕事と家計の弱さが総合順位を押し下げた。

◆ワースト7位：南アフリカ

　南アフリカは総合46位で、海外での仕事と生活の質の両面で下位に入った。海外での仕事は46位で、雇用の安定性に不安を感じる人が36%（世界平均20%）、雇用市場への不満が47%（同27%）、報酬が公平でないとする人が28%（同20%）と仕事面の不安が濃い。

生活の質も43位で、治安への不安を挙げた人が48%（同9%）と大きく、公共交通の利用環境に不満という人も42%（同17%）にのぼる。個人財政は42位と良くないが、海外生活の必須事項は28位と中位で、ビザ取得や行政手続きの難しさは抱えつつも、社会生活や友人づくりの面では一定の評価がある。それでも「仕事と安全への不安」が総合順位を決定づけた。

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