◆ワースト2位：ニュージーランド

　ニュージーランドは総合51位で、個人財政が最下位（52位）という厳しい結果が響いた。生活費が高いと感じる人が75%（世界平均35%）と突出し、財政状況に不満という人も30%（同21%）。報酬が公平でないとする人は32%（同20%）で、家計の厳しさが雇用面とも結びついている。

海外での仕事は42位で、仕事に目的を感じない人が15%（同9%）、労働時間に不満という人が26%（同17%）。海外生活の必須事項と生活の質はいずれも39位と中位下だが、生活の質では交通費の高さ（不満36%／同17%）や文化・ナイトライフの乏しさ（不満40%／同16%）が指摘される一方、自然環境の評価は高い。定住のしやすさは34位で平均的だが、家計と仕事の不満が重なり下位に沈んだ。

◆ワースト1位：クウェート

　クウェートは総合52位で最下位。5つのカテゴリすべてで下位10に入り、生活の質と定住のしやすさはいずれも52位で最下位だった。自然環境に不満という人が65%（世界平均8%）、自由に意見を表明できないと感じる人が57%（同18%）と、暮らしの基盤と心理的自由の両面で評価が低い。現地の人が友好的でないと感じる人が44%（同17%）、社会生活に不満という人が50%（同26%）で、人間関係の形成も難しい。

海外での仕事も51位とほぼ最下位で、キャリア機会に不満という人が39%（同22%）、ワークライフバランスに不満が37%（同19%）。海外生活の必須事項は49位と低迷する一方、個人財政は45位で最下位ではないが、それでも総合を支えるほどの強みにはならず、全方位の不満が最下位につながった。

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