◆ベスト2位：インドネシア

　インドネシアは定住のしやすさ1位、個人財政3位と「なじみやすさ」と「お金の余裕」が大きな武器になった。可処分所得が十分と感じる人が多く、住宅が見つけやすく手頃という回答も突出している。

海外生活の必須事項も6位で、言語面や住居面のハードルが低い。一方、海外での仕事は28位と平凡で、生活の質は41位と低い。医療の質や環境配慮型サービス、車社会インフラの弱さなど、暮らしの快適さでは不満が出やすい。それでも家計と定住面の強さが全体を押し上げ、総合2位に入った。

◆ベスト1位：メキシコ

　メキシコは定住のしやすさ1位、個人財政2位と、トップ10の中でも「暮らしの入りやすさ」で突出した。現地住民が友好的だと感じる人が9割に達し、現地の友人を作りやすい、文化になじみやすいといった項目で首位級の評価を獲得している。海外生活の必須事項は11位でトップ10には届かないが、ビザ取得のしやすさは評価される一方、官僚手続きの煩雑さには苦労する人が一定数いる。

海外での仕事は17位、生活の質は24位で「弱点ではないが決め手でもない」位置づけ。食文化や自然環境の魅力は高評価だが、空気の悪さは不満材料だ。それでも人間関係の作りやすさと家計のゆとりが圧倒的な強みとなり、総合1位を獲得した。

　続いてワースト10を見てみよう。

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