◆ワースト4位：キプロス

　キプロスは総合49位で、最大の弱点は海外での仕事だ。海外での仕事は49位と最下位級で、キャリア機会に不満という人が34%（世界平均22%）、労働時間に不満が29%（同17%）。仕事に目的を感じないという人も22%（同9%）と高い。報酬が公平でないとする人は28%（同20%）で、個人財政も47位と大きく低迷している。

生活の質は37位、海外生活の必須事項は34位と中位寄りだが、オンライン行政サービスの利用環境に不満という人が34%（同21%）おり、生活基盤にも不安が残る。定住のしやすさは27位で、歓迎されている感覚や社会生活には一定の肯定があるものの、仕事と家計の弱さが総合を押し下げた。

◆ワースト3位：香港

　香港は総合50位。個人財政が44位で下位10に入り、生活費への不満が突出している。一般的な生活費に不満という人が68%（世界平均35%）で、金銭的な負担感が強い。海外での仕事も41位と低めで、職場文化に創造性がないと感じる人が46%（同26%）だった。

ただし香港への移住でキャリア展望が良くなったとする人は70%（同60%）と一定の評価もある。生活の質は40位で、交通の利便性や公共交通の利用環境は強みだが、自分の意見を自由に表明できないと感じる人が56%（同18%）、都市環境に不満という人が33%（同17%）と暮らしの心理的な息苦しさが目立つ。海外生活の必須事項は35位、定住のしやすさは33位で中位にとどまり、生活費と環境面の不満が総合順位につながった。

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