日本トップ10入り 世界で最も平和な国ランキング、上位10国・下位10国
ロシア・ウクライナ情勢を受け、世界平和への関心はますます高まっている。残念ながら世界のすべての国と地域が平和というわけではなく、差があるのが現状だ。
国際シンクタンクの経済平和研究所は毎年、このような格差を浮き彫りにする「世界平和度指数」を発表している。世界人口の99.7%にあたる163の国と地域を対象に、23の定性・定量指標により、「社会の安全・安心度」「現在進行中の国内および国際紛争の度合い」「軍事化の程度」の3つの観点から平和度を数値化したものだ。
最新の2022年版の動向はどのようになっているだろうか。まずは平和指数が最下位の10ヶ国からご紹介し、次に最上位の10ヶ国を見てみよう。ランキング中には日本やロシアも登場する。
◆ワースト10位:スーダン
平和指数:3.007(1に近いほど「平和な状態」を表す)
紅海に臨む北アフリカのスーダンでは、内戦が絶えないことに加え、周辺諸国との関係も良好とは言い難い。武器を比較的容易に入手することができ、国内で暴力事件が多発していることなどから指数の数字が膨らんだ。
◆ワースト9位:中央アフリカ
平和指数:3.021
中央アフリカ共和国は、殺人事件や行方不明者の発生率が顕著に高い。暴力事件も頻発しており、国内の安全性に課題がある状況だ。スーダンと同じく、武器の入手容易性も高くなっている。