「国家ブランド指数」日本が初の1位に 全評価カテゴリでトップ10入り
◆ドイツ、アメリカ以外では初の快挙
2023年度版では、それまで6年連続で首位を占めていたドイツを抜き、日本が初めてトップに立った。アジア太平洋地域の国としても、首位に立つのは初めてのことだ。日本は2018年に初めて2位を獲得し、首位に迫っていた。翌2019年には5位と大きく落としたものの、同年から毎年ランクを着実に1つずつ上げ、2023年に初の首位獲得を果たした。
国家ブランド指数の創設者であるサイモン・アンホルト氏は、「日本が今、地球上で最も称賛される国になっているという事実は、ドイツとアメリカを除けば、このポジションに到達した最初の国であり、世界のソフトパワーバランスが目の前で変化していることを裏付けています」とコメントし、これまで首位となった国としてはドイツとアメリカしか事例がなかったと指摘している。
アンホルト氏はさらに、「新しい秩序の時代、2023年アンホルト-イプソス 国家ブランド指数は、アジア世紀が幕を開けた最初の紛れもないサインです」と続け、日本の首位躍進は世界的な傾向の変化を代表しているとの見方を示している。
なお、トップ10の顔ぶれは2022年調査と変わっておらず、2ランク上昇から3ランク下降の範囲内で入れ替わりが見られるのみだ。2位転落となったドイツも各カテゴリで堅調なスコアを見せたが、すべてのカテゴリで好調の日本が総合スコアで上回る形となった。