世界の歴史的大惨事25選 取り返しのつかない失敗、襲いかかる自然の猛威
◆4.ロンドン・スモッグ
霧の都・ロンドンの異名に、ロマンスを感じている場合ではなかった。1952年12月、ロンドンは5日間にわたり濃いスモッグに覆われた。交通はマヒし、体調を崩した約1万2000人が死亡、15万人が入院している。
原因は長らく不明だったが、その後の研究により、石炭を燃焼した際に出るガスと硫黄が混ざって有害なスモッグが発生したと推定されている。
◆5.アバーファン炭鉱崩落事故
炭鉱で危険にさらされるのは、鉱山労働者だけとは限らない。1966年10月、英ウェールズのアバーファン村に蓄積されていた炭鉱廃棄物が、降雨により崩壊した。
高さ9メートルの泥流となり、車並みの時速34キロの速さで村を襲っている。小学校が丸ごと崩壊するなどし、116人の子供を含む144人が死亡した。イギリスで最悪の鉱山災害の一つとされる。