シルヴィア・ヴェントゥリーニ・フェンディ氏は地球問題に関心のある世代に向け、ナチュラルで落ち着いたルックを発表した。心地よいシャンブレーやボリュームのあるオークルをはじめとする多様な色合いは、変化の多い地球の気候を彷彿させるような新たなモチーフに溶け込んでいる。

　ジーンズのヘムラインに施されたフリンジ加工やゆるいステッチのデニムバッグ、ビーズで作ったデージーチェーンを見立てた刺繍のアクセントや、ボリュームのあるタッセルを施したモカシンなど、より牧歌的であった時代への郷愁もいくらか感じられるコレクションであった。バケットハットはサンバイザーのごとくカットされ、ニットのクロシェハットにはスポーティなつばが施されている。厚みのあるゴム製スリッポンには、反転したつ2のFのロゴがデザインされていた。

Luca Bruno / AP Photo

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　ゆったりと過ごす1日には、デニムパンツと色味の合ったニットウェアが適している。合わせるのは、ウォッシュの効いたデニム地のフェンディ・ショッパー。長いストラップにはフリンジがあしらわれている。ビーチで過ごすときには、リネンのショートパンツがよい。ジッパーの付いた柔らかなジャケットと、しっかりとしたソールのスリッポンローファーを合わせてコーディネートする。よりドレッシーな着回しには、クリーム色のゆったりとしたバミューダパンツにキャメルのジャケット、オークル色のジッパーバッグとカットされたバケットハットのスタイルだ。

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　ジャカードコートやインターシャ編みのウェアとファー、そしてゆったりとしたカバーオールには、回転する地球の模様が表現されている。バッグはダッフル素材にFENDIの文字をかたどったレザーのパーツが組み合わせられたバケツバッグや、ボトルホルダー付きでデニム素材のピーカブー、また再生プラスチックを利用して作られた色鮮やかなショッパーなどがある。

　フェンディ氏は「装飾とシンプルさのバランス。自由な時間の贅沢さを再発見するような、年齢にとらわれない自由な遊び心」とショーノートに記している。

By COLLEEN BARRY AP Fashion Writer
Translated by Mana Ishizuki