モスキーノ:ミラノで初のメンズコレクション
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ジェレミー・スコット氏は、不規則な曲線を用いたモスキーノの奇抜なトーンを確立した上で、アメリカ人アーティストの故・トニー・ヴィラモンテス氏のグラフィックに着想を得て、そっくりそのまま取り入れた。
モスキーノがミラノでメンズオンリーのショーを披露したのは、今回が初めてのことだ。
スコット氏はファッションノートのなかでヴィラモンテス氏について「ポップで明るい色彩の、元気なカメレオンだ。この素晴らしいクリエイターに、何らかの形でスポットを当てたかった」と述べている。
ツートーンのジャケットに描かれたしかめっ面が、ポップアートらしい色彩を放つ。殴り書きのような曲線がペイントされたダウンパンツとラペルジャケットが続いた後、ドット柄や写真のように精密な模様で衣装のひだやしわの様子を再現した作品へと展開した。
モスキーノの2023年春夏のシルエットは、パンクとミリタリーを掛け合わせた雰囲気を取り入れ、ジェンダー規範に挑んでいる。ハイブランドのランウェイではメインストリームとなりつつある手法だ。
たとえば、ショートパンツやパンツの前後に、プリーツのエプロンをスカートのように重ねた。
しかし、これだけでは終わらない。スコット氏はパンキッシュなプリーツスカートやもう少し丈の長いストレートスカートも、メンズルックとして想定しているのだ。このようなルックでは、すべてをフェミニンなアイテムで揃えている訳ではない。濃いアイラインのメイクを施した顔に引けを取らないように、ミリタリースタイルのジャケットを合わせたり、キャップとコンバットブーツを組み合わせたりしている。
スコット氏はオリーブ色のニットと、前面に「Misfits」、背中には「EARTH A.D」の文字がプリントされたTシャツを着て、ランウェイから挨拶をした。
By COLLEEN BARRY AP Fashion Writer
Translated by t.sato via Conyac