◆教習所では習わない
　利点の多いバック駐車だが、なぜアメリカでは普及していないのだろうか。米全国駐車協会・駐車場コンサルタント協議会ジオメトリクス委員会のメアリー・スミス委員長は、Voxに対し、アメリカの教習所で教育カリキュラムにバック駐車が含まれていないため普及していないとの見方を示している。

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　むしろ現地では、逆に前進駐車を積極的に支持する人々も多い。米自動車メディアの『ジャロプニク』は、「前進での駐車は通常、周囲のドライバーに対して礼儀正しく、そして迅速だ」との見解を述べている。素早く停められるため効率的であり、交通の流れを妨げないためほかのドライバーへの配慮にもなっているとの持論だ。

　一方、バックで駐車する人々はゆるやかに増加しており、トリプルAが実施した調査によるとアメリカのドライバーの24%を占めているという。1990年に交通エンジニアらが著した『Parking』は駐車場設計のベストプラクティスをまとめているが、バック駐車は「一般的には行われていないし、推奨もされていない」と述べられていた。

　往時と比べるとアメリカでも、バック駐車の習慣は徐々に受け入れられているようだ。

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