米誌「今年の10台」に日本車8台 ブランドランキングも日本勢が1位2位を独占
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◆高得点の秘訣は「変えないこと」?
トップ10ピックスでは毎年、日本ブランドのクルマが多くを占める傾向にある。米非営利団体のAARPは、ホンダやマツダ、そしてスバルやトヨタといったブランドが上位常連になっていると指摘し、その秘訣は「一貫性」にあると述べている。「きちんと作って、あまり変えない」という基本姿勢が高品質の源泉になっているという。
CR誌としても同じ見解のようで、同誌で自動車テストの副責任者を担当するジェイク・フィッシャー氏は「トヨタとスバルが隠している秘密は……、彼らがデザインを変えるとき、本当に変えているのでしょうか?」と問いかける(AARP)。その典型的な例が、スバル フォレスターだという。
今年で9年連続のランクインとなったフォレスターは、インプレッサで使われてきた信頼性の高いプラットフォームを採用している。外見にはさまざまな変化を与えながらも、土台部分にはしっかりとした実績のあるプラットフォームを使い続ける。こうした慎重ともいえる傾向が、安全性と信頼性をことさら重視するCR誌から高い評価を得ている理由のようだ。
なお、ランキングをブランド別でみると、昨年ランクインしていたマツダとテスラがトップ10から姿を消している。昨年、マツダはCX-30、テスラはモデル3でそれぞれ入選していた。
ただ、マツダは今年入選を逃したとはいえ、高い品質で定評を維持しているようだ。CR誌のフィッシャー氏は、マツダの全製品が「安定した針路を維持している」と評価している。さらに、「彼らが作るあらゆるものを、われわれは推奨します」と力強く加えた(AARP)。