◆1位　JR東海・超電導リニア（L0系）
日本
最高時速603キロ

JR東海・超電導リニア（L0系）は、中央新幹線での営業運転を目指してJR東海が開発してきた超電導磁気浮上式鉄道（SCMAGLEV）の試験車両だ。車輪ではなく超電導磁石と地上コイルの電磁力で浮上・推進し、摩擦を極小化して高速域の安定性と低騒音を両立する。

山梨リニア実験線で改良を重ねながら走行試験を続け、将来は品川〜名古屋〜新大阪を結ぶ中央新幹線の標準車両として16両編成での投入が想定されている。

速度性能では、2015年4月21日に山梨実験線で最高時速603キロを記録し、車輪式鉄道を含む有人鉄道として世界最速の速度記録を更新した（ギネス認定）。営業運転の目標速度は時速500キロで、航空機と競合できる都市間移動の短時間化を狙う。

一方、中央新幹線の建設は南アルプストンネルの静岡工区を中心に調整が難航しており、JR東海は品川〜名古屋間の開業時期を現段階で示せないとしている。L0系は、こうした事業の要となる実用超高速リニア技術の成熟度を示す象徴的存在だ。

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